クラスターテクノロジー【4240】 グロース(内国株式)

高精度・高機能樹脂製品の提供を軸に、ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業では機能性精密成形品(デジタルカメラ部品、インクジェットプリンター部品等)、パルスインジェクター®システムの開発/販売、マクロ・テクノロジー関連事業では樹脂成形碍子、機能性樹脂複合材料の製造/販売、その他事業では医薬品容器の異物検査、精密部品組立を手がける。

クラスターテクノロジー【4240】 グロース(内国株式)

高精度・高機能樹脂製品の提供を軸に、ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業では機能性精密成形品(デジタルカメラ部品、インクジェットプリンター部品等)、パルスインジェクター®システムの開発/販売、マクロ・テクノロジー関連事業では樹脂成形碍子、機能性樹脂複合材料の製造/販売、その他事業では医薬品容器の異物検査、精密部品組立を手がける。

事業内容

クラスターテクノロジーは、高精度・高機能を特徴とする樹脂製品の提供を事業方針としています。同社は、樹脂複合材料技術、成形加工技術、金型技術、計測・解析技術、融合技術という基幹技術をベースに、事業をナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業、マクロ・テクノロジー関連事業、その他事業の3つのセグメントに分けて展開しています。

ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業では、機能性樹脂複合材料を用いた精密成形品や部品の製造・販売を行っており、デジタルカメラのオートフォーカスセンサー保持機構部品、インクジェットプリンターのインク供給部機構部品、バーコードリーダー装置のレーザー反射ミラー保持機構部品、精密寸法測定器のエンコーダ部品など、多岐にわたる用途で使用されています。また、研究開発用及び評価・分析用のパルスインジェクター®システムも提供しており、ナノテクノロジーの発展に貢献しています。

マクロ・テクノロジー関連事業では、屋内用途で使用される樹脂成形碍子の製造・販売を行っており、重電機メーカーに40年以上の使用実績があります。この碍子は、同社が開発したエポキシ樹脂をベースとした複合材料で作られています。

その他事業としては、同社の基幹技術を活用した医薬品の容器の異物検査や、微細加工技術を応用した精密部品の組立を行っています。

クラスターテクノロジーは、これらの事業を通じて、高精度・高機能な樹脂製品の提供を実現し、多様な産業分野に貢献しています。

経営方針

クラスターテクノロジーは、2022年3月期から2024年3月期を対象とした中期経営計画を推進しています。この計画では、「当社の強みをお客様の付加価値に繋げる!」をスローガンに掲げ、新規開拓に向けた営業力の強化、顧客提案力の向上と未来への商品開発、生産力の強化と人材育成を三本柱としています。特に、環境への対応と未来への商品開発に重点を置き、2023年3月期には、世界的な環境意識の加速に対応するため、この方針を更新しました。

同社は、新規顧客開拓のためのアプローチを強化し、ロボット、センサ、通信、医療などの他市場・他分野への進出を目指しています。また、環境方針や管理体制の整備を通じて、全社的な体制づくりを行い、未来への商品開発を推進しています。生産力の強化には、個別製品の原価低減や自動化・効率化の進展が含まれ、人材育成にも力を入れています。

2022年3月期には、コロナ禍での厳しい売上状況の中、個別製品の原価低減を推進し、利益率の改善に取り組みました。この結果、中期経営計画の初年度は期初予想を大きく上回る業績を達成し、特に利益面では10年ぶりに過去最高益を更新しました。

しかし、中期経営計画の第2年度(2023年3月期)では、売上高の未達に加え、製造コストの急激な上昇や設備投資への投資効果が充分に得られないことなどにより、業績が大幅に悪化しました。これを受け、同社は中期経営計画の最終年度(2024年3月期)の業績修正と同時に、次期中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)を発表しました。この新計画では、新規設備投資の抑制、新商品「PasCom」の拡販、人材の育成と外部人材採用による競争力の強化を目指しています。