ベルグアース【1383】 スタンダード(内国株式)

野菜接ぎ木苗の生産・販売、農業・園芸用タネ資材の販売、苗や農業園芸資材の小売を手がける。

ベルグアース【1383】 スタンダード(内国株式)

野菜接ぎ木苗の生産・販売、農業・園芸用タネ資材の販売、苗や農業園芸資材の小売を手がける。

事業内容

ベルグアースグループは、野菜苗・苗関連事業、農業・園芸用タネ資材販売事業、小売事業の3つの主要セグメントで構成されています。同社は、特に野菜の接ぎ木苗の生産・販売に特化しており、果菜類の接ぎ木苗を中心に、高度な技術と設備を要するこの分野で、全国各地の野菜産地やホームセンターへの販売網を拡大しています。接ぎ木技術により、連作障害や病害虫に強く、生産性に優れた野菜苗を提供しており、施設栽培の普及に伴い、接ぎ木苗の需要が増加しています。

また、農業・園芸用タネ資材販売事業では、生産者や家庭園芸愛好家向けに、培養土などのオリジナル商品を含む農業資材の販売を行っています。海外の種苗会社からの優良な品種の選定や、自社品種の種子の販売も手がけており、品種改良や研究を通じて、ニーズに合った優良な種子を提供しています。

小売事業では、ファンガーデン株式会社を通じて、一般消費者及び生産者向けに各種苗や農業園芸資材等の販売を店舗及びインターネットで行っています。ベルグアースの生産販売のノウハウや研究技術を活かしたサービスや企画商品を提供し、家庭園芸からプロ農家まで幅広い顧客層に対応しています。

ベルグアースグループは、これらの事業を通じて、農業の持続可能な成長を支え、食料の安定供給に貢献しています。

経営方針

ベルグアースグループは、野菜苗生産を核とした事業展開を行い、その成長戦略として「良い苗をいつでも・どこでも・いくらでも」提供することを目指しています。同社は、使いやすさ、環境への配慮、お客様一人ひとりに合った苗づくりを追求し、閉鎖型育苗施設の新設や全国のパートナー農場との連携を通じて、安定した生産体制を構築しています。さらに、ITを活用した農業やロボット開発、新商品の開発、家庭園芸向けサービスの拡充など、野菜苗の枠を超えた事業展開を進めており、アジアを中心とした世界市場への進出も視野に入れています。

中期経営計画では、2033年を目標年とし、苗事業を基盤に農資材や新製品・技術の事業拡大を図ります。この計画では、量から質へ、売上から利益へ、農業から製造業へのマインド転換を目指しています。2024年10月期には、苗事業の安定的な生産・販売体制の構築と供給体制の整備、製造コストの削減に取り組み、収益基盤の強化を目指します。また、フードバリューチェーンの構築に挑戦し、持続可能な発展と事業拡大を目指しています。

ベルグアースグループの成長戦略は、苗事業の更なる拡大と収益力強化、苗事業を起点とした事業領域の拡大、新製品・新技術の開発、事業インフラの強化の4つの戦略項目に集約されます。これらの戦略を具体的に実行することで、収益力の回復と経営基盤の安定化を図り、日本の農業に革命を起こし、人々の食と暮らしを豊かにすることを目指しています。