Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.

鴻海精密工業は鴻海・フォックスコン・テクノロジーグループの主要会社であり、1974年にテリー・ゴウによって設立された。現在ではジョイント・デザイン、ジョイント・開発、製造、組立、アフターサービスなどを提供する企業として、コンピューター、コミュニケーション、一般家電製品などの会社にサービスを提供している。2016年にはシャープの株式を取得し子会社化した。

Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.

鴻海精密工業は鴻海・フォックスコン・テクノロジーグループの主要会社であり、1974年にテリー・ゴウによって設立された。現在ではジョイント・デザイン、ジョイント・開発、製造、組立、アフターサービスなどを提供する企業として、コンピューター、コミュニケーション、一般家電製品などの会社にサービスを提供している。2016年にはシャープの株式を取得し子会社化した。

事業内容

沿革・会社概要

鴻海精密工業(ホンハイせいみつこうぎょう、中国語: 鴻海精密工業股份有限公司、英語: Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.)は、台湾に本社を置くスマートフォンや薄型テレビなどの電子機器を受託生産するEMS(Electronics Manufacturing Service)企業。創業者は台湾の実業家である郭台銘(かくたいめい、テリー・ゴウ)氏で、1974年に設立された零細な町工場から一代で台湾最大の企業を築き上げた。19885年2月28日に現社名となる。

群創光電(イノラックス、InnoLux)やシャープ(Sharp)などをグループ内に抱える鴻海科技集団(フォックスコン・テクノロジー・グループ、Foxconn/富士康)の中核会社。

事業内容・サービス内容

鴻海精密工業は、情報産業、通信産業、オートメーション機器産業、オプトエレクトロニクス産業、精密機械産業、自動車産業、および家電産業に関連する多様なコネクタ、ハウジング、ラジエーター、組み立て製品および関連製品の提供、およびネットワークケーブルアッセンブリーやその他の製品の製造・販売を行っている。製品には、コンピューター、モジュール、および家電(3C)電子製品の分野におけるコンポーネント、モジュール、およびシステムアセンブリ製品が含まれる。

創業から成長期にかけての事業内容

創業当初は、白黒テレビのプラスチック部品を製造する「鴻海プラスチック企業有限公司」として事業を開始し、プラスチック部品を製造していた。1980年代からコネクタなどパーソナルコンピュータ部品の製造を手がけるとともに、電子部品を製造を行っていたが、1990年代のITの急速な進展によって、多様な電子機器を廉価に大量生産する需要が高まったことを受け手、中国本土に生産拠点を設けてEMSを開始した。

近年の事業内容

鴻海精密工業は、自前のブランドをもたず、複数企業から多くの電子機器の生産を請け負い、受託先を分散させることによって事業の稼働率を上げ、規模拡大で部品や資材の調達コストを圧縮するビジネスモデルを確立した。

その後、アメリカ合衆国や中国などに進出。近年では、デルやヒューレット・パッカードのPC、ソニー「プレイステーション」や任天堂「Wii(ウィー)」などの家庭用ゲーム機、モトローラやノキアの携帯電話、シャープの薄型テレビ、ソフトバンクの人型ロボット「Pepper(ペッパー)」など、世界中の大手企業から製品の生産を受託し、電子機器の水平分業モデルを世界的に普及させた。

成長力の源泉

鴻海精密工業はFoxconnグループの中核企業である。Foxconnは、中国、インド、日本、ベトナム、マレーシア、チェコ共和国、米国などを含む、世界の他の市場に研究開発と製造センターを設立している。研究開発を中心に、鴻海精密工業は83,500件以上の特許を保有している。世界をリードする多くのテクノロジー企業を含む顧客の価値創造を最大化することに加え、鴻海精密工業の親会社であるFoxconnは製造プロセスにおける環境持続可能性を唱え、グローバル企業のベストプラクティスモデルとしての役割を果たすことにも力を注いでいる。

2019年、Foxconnは5兆3400億元の収益を達成した。創業以来、国際的な賞賛と評価を広く受けている。2019年には、フォーチュン・グローバル500ランキングで23位、デジタル企業トップ100で25位、フォーブス誌の世界最高の雇用者ランキングで143位にランクインしている。


2019年12月期 Annual Report(提出日:2020年4月30日)

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