事業内容
フルテックは、自動ドア関連事業と建具関連事業を主な事業セグメントとして展開しています。自動ドア関連事業では、自動ドア開閉装置の販売、設計、施工、保守サービスを提供しています。また、ステンレスサッシなどの改修も行い、社内一貫体制で受注できる体制を整えています。
自動ドア関連事業では、営業、設計、施工、保守サービス、技術管理、商品開発、仕入れの各プロセスを通じて、顧客に最適なソリューションを提供しています。特に、北海道、東北、関東地区を中心に39ヶ所の拠点を持ち、迅速な対応を可能にしています。
建具関連事業では、ステンレスサッシとドアを主力製品としており、自動ドア開閉装置とセットで販売しています。ステンレスサッシの設計には高い精度が求められ、フルテックはそのノウハウを活かし、最新のCADシステムを活用して顧客に最適な仕様を提供しています。
その他の事業として、フルテックは喫煙所システム「トルネックス」の販売・設置・保守を行う環境機器事業や、セキュリティゲートの販売を行うセキュリティ事業、駐輪システム事業を展開しています。また、連結子会社のワイズ・コーポレーションが組込み系制御基板の開発・設計・製造を行っています。
経営方針
フルテックは、2030年に向けた成長戦略「Vision 2030」を掲げ、下請け型企業から技術開発型販社への転換を目指しています。このビジョンの実現に向けて、同社は新商品・新サービスの開発、収益構造の改革、事業領域の拡大、積極的なM&Aの実施を成長戦略として推進しています。
具体的な目標として、フルテックは2027年までに売上高162億円、経常利益11億円、ROE9.2%を達成することを目指しています。これに向けて、2025年から2027年の中期経営計画を策定し、新商品・新サービスの開発や保守台数の増強、企業価値の向上を重点戦略としています。
フルテックは、持続的な成長のために人材の確保と育成を重視しています。採用活動の強化や職場環境の改善を通じて、優秀な人材の確保と定着を図っています。また、バリアフリーや省エネに対応した新商品の開発にも注力し、社会のニーズに応える商品・サービスの提供を進めています。
収益構造の改革では、リニューアルやメンテナンス市場での需要を深掘りし、リノベーション事業への参入を進めています。また、保守契約台数の増強を図り、収益基盤の強化を目指しています。さらに、事業領域の拡大として、未進出エリアへの出店やM&Aを通じて全国展開を進めています。