事業内容
オークネットは、循環型マーケットデザインカンパニーとして、多様な事業セグメントを展開しています。主な事業には、中古車、中古デジタル機器、ブランド品、花き、中古バイク、中古医療機器のオンラインオークションや流通関連サービスがあります。これらの事業は、オークネットとその関連会社によって運営されています。
オークネットの事業は、「ライフスタイルプロダクツセグメント」と「モビリティ&エネルギーセグメント」に分かれています。ライフスタイルプロダクツセグメントでは、デジタルプロダクツ事業とファッションリセール事業を統合し、スマートフォンやタブレット、中古PC、ブランド品のオークションを行っています。これにより、オークション手数料や会費収入を得ています。
モビリティ&エネルギーセグメントでは、オートモビル事業とモーターサイクル事業を統合し、中古車や中古バイクのオンラインオークションを提供しています。オークネットは、会員がオークション会場に出向かずに取引できるオンラインシステムを提供し、会費収入やオークション手数料を収益源としています。また、車両検査サービスやレンタルバイク事業も展開しています。
その他の事業として、オークネットは花きのオークションやサーキュラーコマース事業、海外事業を手がけています。これらの事業は、オークネットの多様なビジネスモデルを支える重要な要素となっています。
経営方針
オークネットは、「本物主義」を理念に掲げ、業界の発展と社会生活の向上を目指しています。この理念のもと、同社は「運営ノウハウ」、「情報の信頼性」、「最適なシステム」、「会員制ネットワーク」をコアコンピタンスとし、国内外での事業拡大を積極的に推進しています。
同社は中期経営計画「Blue Print 2027」を掲げ、サーキュラーエコノミーの未来を創造することを目指しています。この計画のもと、安定した事業基盤を活かし、持続的成長を加速させるとともに、次のステージに向けた経営基盤の拡充を図っています。
オークネットは、長期目標としてGCV(Gross Circulation Value)1兆円を掲げています。これは、リユース市場の拡大を見据え、循環型流通の拡大を通じてSDGs企業としての優位性を活かし、経済及び環境に与える影響をモニタリングする指標です。
中期定量目標として、オークネットはEBITDA100億円を目指しています。ライフスタイルプロダクツセグメントでは、デジタルプロダクツ事業の拡大やファッションリセール事業の効率化を図り、成長を追求しています。モビリティ&エネルギーセグメントでは、中古車オークションの拡大やEVバッテリーのリパーパスを推進しています。
さらに、オークネットはM&A及び人的資本への投資を強化し、EBITDA目標への貢献を目指しています。また、ROE15~20%の維持を目標とし、資本コストを意識した積極的な投資による成長を実現し、持続的な企業価値向上を図っています。
配当政策としては、連結配当性向40%以上を基本とし、内部留保を確保しつつ、中間配当と期末配当の年2回の剰余金の配当を実施しています。これにより、将来の事業展開と経営体質の強化を図っています。