2025年03月08日 08:58
野菜の連れ高で「きのこ」価格が上昇、国内最大手のホクトが好調
農林水産省

このところ、ほとんどの消費者は食料品価格の高騰を実感しているに違いない。筆者もコンビニで買うチョコレートが、昔と比べて2倍近くに上がったのではと感じる。

背景にはサプライチェーン上さまざまな事情があるが、中でも食卓に打撃を与えているのが「野菜」の価格高騰だ。農林水産省のデータによると、キャベツは平年の約3倍。レタスも約2倍など、著しい上昇を見せた。

そんな中で、いわば「棚ぼた」的な好調を謳歌しているのがキノコ大手のホクトだ。2月21日に発表された同社決算によると、国内きのこの単価が野菜相場高の影響で堅調。大幅な増収増益へとつながった。売上総利益率は前年の23.1%から27.4%へと上昇。

同社はエリンギで48%、ブナシメジで36%、マイタケでも28%の国内シェアを握る(2023年3月期)。スーパーでキノコを買おうと思ったら、ほとんどの人が避けては通れない企業だ。