IIJ 稲の生育状況によって水田管理を自動化 農作業を大幅短縮
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インターネットイニシアティブは16日、稲の生育状況に応じて水田管理を自動化する仕組みを開発したと発表した。2021年から北海道で実証実験をしており、農作業時間を大幅に短縮しつつ、通常時と同じ収穫量を確保できたという。
設置したセンサーで気温や水温などの気象情報をクラウドシステムで収集し、稲の発育状況を指数化した「発育指数」も算出。指数に合わせた理想的な水位を決定し、給水装置を自動で稼働させる仕組みだ。
IIJは「熟練された営農者の水管理方法をIoT技術で可視化・定量化することで、収穫量の増加や品質向上に加え、水管理技術の継承のサポートも期待される」としている。
今後はシステムを日本全国に展開できるように改良を進める。同技術は特許を出願中だという。