広がる「藻類」利用、CO2吸収し燃料や化粧品に 多業種から参入
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水と日光があれば培養可能な「藻類」の利用が広がっている。パームや大豆などよりも効率よく油やタンパク質を生成できるため、食料品や燃料の代替品として活用されている。CO2を吸収しながら増殖する性質から、脱炭素の観点でも注目を集める。
タンパク質1kgを作るのに必要な水の量は、牛肉で100ℓ以上必要なのに対して、藻類は2ℓで済む。培養に必要な水の量が少ないことで砂漠地帯などでも生産が可能となる。
数十年前からクロレラやスピルリナなどが機能性食品や着色料として認知されており、現在では抽出したオイルなどが、化粧品などにも使用されている。藻類から作る化学品の研究も盛んだ。
藻類の応用性や環境負荷の少なさに商機を見出し、他業種からの新規参入も相次いでいる。今回の記事では国内の企業を中心に、最近の動向を紹介する。