ウェザーニューズが電力需給予報 AIで使用率予測
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ウェザーニューズ
ウェザーニューズは29日、提供する天気アプリで電力需給の予報機能を公開した。独自の電力需要予測と電力会社の供給力のデータをもとに、国内に10ある電力エリアごとの「電力ひっ迫度」を時系列で予報する。現在の電力使用率に加え、その日のピークの予想時間帯もわかる。利用料は無料。
なぜ提供?
猛暑が続くなか、連日に渡り東京電力エリアで「電力需給ひっ迫注意報」が発令されている。電力需給のバランスが崩れると「安定供給ができず、最悪の場合は大規模停電に繋がる」として、公開を決めた。電力需給が特に厳しい時間帯を把握し、効果的な節電に役立ててもらう。
なぜ可能?
ウェザーニューズは毎日、国内10の電力エリアで電力需要を予測している。独自のAIモデルに最新の電力データと気象データを30分毎に取り込み算出する。この予測データに電力会社の供給力のデータを掛け合わせて、各地の電力使用率を予想する。使用率が高いほど電力の予備率が小さく、需給がひっ迫した状態となる。
同社は1990年代から30年に渡り、電力会社を支援している。6月にはエネルギー市場に特化した「エナジーフォーキャストセンター」を立ち上げ、電力の需要予測の精度向上と新サービス開発に注力している。