アップル、「閲覧系」アプリでApp Store外での課金を容認
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アップルは3月30日、App Storeの規約改訂を発表。「リーダーアプリ」と呼ばれるデジタルコンテンツ閲覧のためのアプリ内に、開発元が自社サイトへのリンクを含めるための申込受付を開始した。
リーダーアプリとは、デジタル版の雑誌や新聞、書籍、オーディオ、音楽、動画などを提供するアプリ。アップルはこれまで、アプリの開発元が利用者を自社の課金システムに誘導することを禁止。15〜30%の手数料がかかるApp Storeの決済システムを利用することを義務付けていた。
これに対しては、2016年に日本の公正取引委員会が独禁法違反の疑いで調査を開始。その後、アップルは2021年9月、開発元がアプリに自社サイトへのリンクを設置できるよう規約を変更することで公取委と合意。同調査は終了が発表されていた。
なお、この変更は日本市場のみでなく、全世界で適用される。ただし、ゲームなどリーダーアプリに含まれないアプリでは、引き続きアップルの決済システムを使用する必要がある。
また、アップルは外部リンクの設置に関するルールも公表。「外部リンク設置の場合、iPhoneやiPadでのアプリ内課金は利用できない」、「開発者ウェブページに自社サイトでの提供価格は表示できない」といったルールが含まれている。