インスタカート、評価額を約40%引き下げて240億ドルに
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米買い物代行サービス大手のインスタカートは3月25日、自社の評価額を240億ドルに引き下げることを発表。人材の採用や維持のためで、直近の資金調達時の390億ドルから約40%の引き下げとなる。
評価額の引き下げにより、同社は今後、従業員や新規採用者により低い価格で株式報酬を発行。ストックオプションをより魅力的なものにできる。
米国では2021年11月以降、ハイテク株が軒並み下落。2020年に上場したインスタカートの競合であるDoorDashの株価もピーク時の半額以下となっていた。今回の評価額引き下げは市場の状況に合わせたものだという。
インスタカートは自社の事業見通しについて「引き続き堅調」と言及。10億ドル以上の現金を保有していることも付け加えている。
同社は今月23日、スーパーマーケット向けのソフトウェア群「The Instacart Platform」を発表。また、最速15分の配送を支援するフルフィルメントサービス「Carrot Warehouses」も発表。事業領域の拡大を進めている。
同社の広報担当者は「市場は上下するが、当社はパートナーとともに食料品の未来に注力するという長期的な機会に集中している」とコメントした。