世界のEV販売650万台、中国・欧州で好調
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2021年の世界の電気自動車(EV)販売は650万台だったことが、調査会社Canalysのレポートで分かった。前年比2.1倍、自動車販売全体の9%を占めた。
新型コロナウイルス拡大による供給網の制限や、半導体不足の影響で自動車市場全体の成長は4%にとどまった。
EVの85%が中国とヨーロッパで販売。このうち中国向けは世界販売台数の半数にあたる320万台で、新車販売の15%を占めた。ヨーロッパでは230万台が販売された。
米国では需要が少しずつ高まっているものの、21年の新車販売のうちEVは4%(約53万台)。航続距離の短さや、充電設備の少なさなど普及には課題が多い。
メーカー別ではテスラが市場シェアの14%を占め、フォルクワーゲングループ(12%)が続いた。BMWグループ(5%)はEV販売を70%伸ばした。現代自動車はシェア5%で、21年モデルの販売が好調に推移した。
Canalysはレポートで「半導体不足が解消されればEV需要は一層高まる」と分析。特に中国では販売が20年比で2倍以上に拡大しており、「22年以降はさらに大きく伸びるだろう」としている。