「DtoC」を中心に据えた次なる方策とは
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世界有数のメディアコングロマリット、ウォルト・ディズニー。数ある名作やテーマパークで展開される「ディズニー」ブランドは言うに及ばず、多くのテレビ局、映画製作部門を傘下にもっている。
2020年から本格化したパンデミックは、ディズニーにとって災厄以外の何ものでもなかった。テーマパーク事業の高収益は吹き飛び、それまで安定して150億ドル前後にのぼったグループ全体の営業利益は、一時赤字に転落した。
パンデミックに突入する直前、ディズニーは大きな一手をくり出していた。 動画ストリーミングサービス「Disney+」だ。Disney+のサービス開始は2019年11月。参入にあたり、これ以上のタイミングはなかったと言っていい。
ディズニーの動画配信サービス群は合計1.7億人と、極めて短期間に巨大な有料会員数を集めた。しかし、同事業は依然として赤字だ。Disney+はNetflixなどと比べると、平均単価が著しく低い。
2020年末に行われたインベスター・デイでは、これら「DtoC」部門を中心に据えた次なる成長戦略について語られた。こちらの記事では、その後のアップデートを含め、ウォルト・ディズニーの戦略について紐解く。