ミッキー・マウスはいかにして生まれたか?ウォルトディズニー社の歴史と現在の事業、過去20年の事業数値まとめ
今回はウォルトディズニー・カンパニーについて取り上げます。創業からコングロマリット化するまでの歴史と、過去20年の事業数値についてまとめてみます。
始まりは1923年の夏、創業者のウォルト・ディズニーがカリフォルニア州にやってきたときにさかのぼります。
ディズニーはカリフォルニアに来る前に、無声映画とアニメーションを組み合わせた「Alice's Wonderland(不思議の国のアリスではない)」を制作していました。
これを「Alice Comedies」としてシリーズ化し、10月に配給契約を結びます。
その後4年間はAlice Comediesを作り続けますが、1927年になると全てアニメーションの映画を作ろうと決意。
そして作られたのが「Oswald the Lucky Rabbit」シリーズです。
なかなかシュールな内容です。
しかし、若きウォルト・ディズニーはオズワルドに関する権利を契約上持っておらず、契約先がディズニーのアニメーターをほとんど丸ごと奪ってしまいます。
オズワルドを失ったディズニーは新しいキャラクターを考えなくてはなりません。そんな中、チーフ・アニメーターだったアブ・アイワークスが生み出したのがミッキー・マウスです。
その頃には音声付きの映画が一斉を風靡しており、ミッキー・マウスも音声付きでデビュー。1928年11月28日のことでした。
ミッキー・マウスはすぐに成功しシリーズ化されます。そして、ディズニーは映画放映だけでなく、キャラクター製品のライセンス販売も収益化できることに気づきました。ミッキー付きの鉛筆を作るためのライセンスを売ったのです。