2030年の半導体市場は1兆ドルへ?半導体製造装置メーカー「東京エレクトロン」の戦略

東京エレクトロン

今後において飛躍的な成長が見込まれているのが半導体業界です。2030年に世界の半導体市場規模が現在の約1.8倍の1兆ドルに達するとの予測もあります。データセンターや自動車、スマートデバイスなど幅広い分野で半導体需要が膨らみ、AI(人工知能)ブームもこの成長を後押ししています。

その「1兆ドル」規模の市場を実現するためには、巨額の設備投資が不可欠です。目に見えないところで半導体製造を支えるのが半導体製造装置と呼ばれる産業用機械の存在であり、この分野におけるトップ企業の一つが日本の東京エレクトロンです。2025年3月期に売上高2.4兆円を計上し、半導体製造装置分野で世界4位の市場シェアを占めています。

Finboard

一般消費者には馴染みが薄い企業ですが、同社の装置なしには現代のスマートフォンやコンピュータを作ることはできません。東京エレクトロンは創業から約60年にわたり、半導体産業とともに成長してきました。そんな同社は今後に向けて、研究開発費への積極投資など戦略を加速しています。

技術商社から世界トップクラスの製造業へ―東京エレクトロン60年の歩み

東京エレクトロンは1963年に東京都赤坂で創業しました。意外にも思えますが、東京放送(現TBSホールディングス)の出資を受け、「東京エレクトロン研究所」としてスタートしたベンチャー企業だったのです。

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