壁紙トップから空間ソリューションへ!サンゲツが長期ビジョン「DESIGN 2030」で描く成長戦略とは

サンゲツといえば、壁紙をはじめとするインテリア装材業界でトップシェアを誇る企業です。そのルーツは1953年、名古屋で創業者が営んでいた個人商店「山月堂」を株式会社化したこと。
1960年に壁紙販売部門を開設して内装材事業に本格参入し、1970年には社名を「サンゲツ」へ改称。名古屋のショールーム開設(1970年)や東京進出(1972年)を皮切りに全国展開を進め、1996年には株式上場。内装材分野で確固たる地位を確立し、とりわけ壁装材シェアは54%にのぼります。
Finboard
長年にわたり、事業領域と機能の拡大にも努めてきました。自社工場を持たずにメーカー各社から商品を仕入れる「ファブレス経営」の先駆けとして、固定費負担の小さいビジネスモデルを確立。現在は約270社もの仕入先から多彩な内装材を調達し、顧客数も数万件規模にのぼります。
景気に左右されやすい建設市場に関わりながら、上場して以来40年以上の連続黒字を維持している点も特筆に値します。主力の壁紙分野のみならず、床材やファブリックなど内装材全般をワンストップで提供できる体制と、多年にわたり蓄積されたノウハウによる効率的な経営の賜物。今回は、そんなサンゲツについて紹介します。