【ゲームセンター銘柄6社】アミューズメント市場の成長を支える企業たち

ラウンドワン

コロナ禍で大きな打撃を受けたゲームセンターやアミューズメント施設市場ですが、再び成長の兆しを見せています。
また、業界内では、クレーンゲームや体験型アミューズメントの需要拡大、オンライン施策の導入など、新たな潮流が生まれています。

このような状況に対し、各社が独自の事業モデルや成長戦略を打ち出し、アミューズメント施設ビジネスの変化に対応しようとしています。

本記事では、独自の強みや事業戦略を持つゲームセンター関連の主要企業6社を紹介します。
アミューズメント施設ビジネスの変化と、各企業の打ち出す施策に迫ります。

業界最大級のゲームセンター網を築く「株式会社GENDA」

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株式会社GENDAは、国内外でアミューズメント施設の運営を手がけるエンターテインメント企業です。
2018年設立と新しいながら、積極的なM&A戦略により、短期間で業界最大級の店舗網を築きました。

特に、セガから承継した「GiGO」ブランドのゲームセンター運営が主力となっています。

同社は、駅前やショッピングセンター内、ロードサイドなど多様な立地で、クレーンゲームや音楽ゲームを中心とした幅広いゲームセンターを展開しています。
加えて、カラオケ事業やアニメIPを活用した景品開発など、垂直統合型のビジネスモデルも特徴です。

アミューズメント施設業界が変化する中、GENDAは国内事業に加え、米国市場へも進出しています。
米国では小型ゲームコーナー「Kiddleton」の展開を進めており、グローバル市場での事業拡大を図っています。

>>株式会社GENDAについてもっと詳しく2018年設立の「GENDA」が上場承認!アミューズメント施設運営で売上475億円へ

IP活用型エンタメビジネスを強化する「バンダイナムコホールディングス」

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バンダイナムコホールディングスは、玩具、ゲーム、アニメ、アミューズメント施設を展開する総合エンターテインメント企業です。
2005年にバンダイとナムコの統合により誕生し、自社IPを軸に幅広い事業を展開しています。

アミューズメント分野では、「ナムコ」ブランドのゲームセンターを国内外に展開。
さらに、カプセルトイ専門店「ガシャポンのデパート」や、体験型複合施設「バンダイナムコ Cross Store」など新業態にも積極的です。
業務用ゲーム機では「太鼓の達人」など、人気タイトルを生み出しています。

市場ではエンタメ施設のリアルとデジタルの融合が進んでおり、同社は自社IPを活用した体験型施設の拡大に注力しています。

同社はファンコミュニティの醸成にも力を入れており、これらを通じて顧客との継続的な関係構築を図っています。

>>バンダイナムコホールディングスについてもっと詳しく「IP軸戦略」で飛躍的な発展!バンダイナムコホールディングスの変遷

デジタルとリアルを融合するアミューズメント展開「スクウェア・エニックス・ホールディングス」

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スクウェア・エニックス・ホールディングスは、ゲーム、出版、アミューズメント事業を手がける総合エンターテインメント企業です。
代表作には「ファイナルファンタジー」や「ドラゴンクエスト」など、世界的人気を誇るIPが並びます。

アミューズメント分野では、子会社タイトーを通じて「タイトーステーション」ブランドのゲームセンターを全国展開しています。

さらに、オンラインクレーンゲーム「タイクレ」など、リアルとデジタルを融合させた新しい遊び方も拡充。
家庭にいながらゲームセンター体験を提供できる仕組みが特徴です。

郊外型ゲームセンター戦略に特化する「カプコン」

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カプコンは、「モンスターハンター」や「ストリートファイター」など、世界的に人気の高いゲームシリーズを持つ企業です。
家庭用ゲームソフト開発が主力ですが、アミューズメント施設事業でも独自の存在感を発揮しています。

ゲームセンター事業では、「プラサカプコン」ブランドで大型ショッピングセンター内に店舗を展開。
明るく安全な空間設計とファミリー層向けラインナップを特色とし、クレーンゲームやメダルゲームを中心に構成されています。

また、同社は自社キャラクターを活かしたコラボカフェやイベント企画にも力を入れています。

総合エンタメ空間を展開する「ラウンドワン」

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ラウンドワンは、ボウリング、アミューズメント、カラオケ、スポーツ複合施設「スポッチャ」などを組み合わせた、総合型エンターテインメント施設を展開する企業です。
国内外で大型店舗を運営し、幅広い年齢層の利用者を獲得しています。

同社は、アミューズメント施設を単独ではなく、複数の娯楽を組み合わせた「一日中遊べる空間」として提供。

ゲームセンターでは、最新アーケードゲームやクレーンゲームを大量導入し、若者層から家族客まで幅広いニーズに応えています。

市場においては、複合エンタメ業態という特徴を活かし、来店頻度や滞在時間の向上を目指した店舗運営を行っています。

同社は国内事業に加え、米国市場へも積極的に進出しており、海外店舗数の増加やブランド認知度の向上に取り組んでいます。

>>ラウンドワンについてもっと詳しくアミューズメント施設のラウンドワンが米国への出店で好調。「本物の日本食」を味わえる施設も展開へ

子ども向けアミューズメント市場の主要企業「イオンファンタジー」

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イオンファンタジーは、ショッピングセンター内に設置する室内遊園地「モーリーファンタジー」などを運営する、子ども向けアミューズメント施設の大手企業です。
イオングループの一員として、国内外に1,200店以上を展開しています。

同社の特徴は、ファミリー層をターゲットにした安全・安心な遊び場づくりにあります。
クレーンゲームや小型乗り物を中心に、未就学児でも楽しめる設計となっており、親子連れが気軽に立ち寄れる環境を提供しています。

同社は海外市場、特に東南アジア地域での事業拡大に注力しており、今後の成長を目指しています。