デジタル障害者手帳『ミライロID』で成長、ミライロが新規上場へ

ミライロが2月17日、東証グロース市場への新規上場を承認された。上場日は3月24日を予定している。
同社を立ち上げたのは、現在も代表取締役社長を務める垣内俊哉氏。垣内氏自身が生まれつき骨が弱く折れやすい病気のため、幼少期から車椅子に乗って過ごしてきた。
自分は足で歩くことができないと知った時には絶望したが、やがて多くの人の支えを受けて「歩けなくてもできること」を探すように。2009年には、立命館大学在学中に障害者向け社会活動を行う学生団体『Value Added Network』を発足。翌年には大阪市にて法人化し、ミライロとなった。
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当初から手掛けたのは、バリアフリー監修および調査サービス『ミライロ・アーキテクチャー』。その後はユニバーサルデザインに関するデザイン・制作サービス『ミライロ・クリエイティブ』、障害者モニター調査サービス『ミライロ・リサーチ』などを展開していった。
売上規模は2024年9月期に7.1億円、経常利益1.2億円へと拡大。創業者自身の視点をもとに、ユニバーサルデザインに関する事業を展開するミライロとはどんな企業なのか。本記事では、開示された資料をもとに紹介する。