中小製造業のロールアップ(連続買収)で拡大する「技術承継機構」がグロース市場に上場
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2018年設立の技術承継機構が2月5日、東証グロース市場への新規上場を果たした。社名の通り、中小製造業の「技術承継」を事業テーマとする企業だ。
代表取締役社長の新居英一氏は筑駒出身、東大経済学部を卒業。2007年にみずほ証券へと入社後、二年後には産業革新機構(INCJ)の初期メンバーとして参画。日本インター社では取締役、監査役(上場企業最年少)を歴任した。
産業革新機構を退職後、一年半の世界一周を経て設立したのが技術承継機構だ。発行済株式の81%を握る支配株主で、ベンチャーキャピタルの参画が見られないのも印象的だ。
2024年は売上110億円、営業利益15億円で着地する見通し。上場初日の株価は高騰し、時価総額は270億円を超えた。今回は、そんな同社について開示された資料をもとに紹介する。