資生堂が売却したパーソナルケア事業が新規上場へ。「旬」を過ぎたブランドでどんな展望を描く?

ファイントゥデイホールディングスが11月13日、東証プライム市場への新規上場を承認された。上場日は12月17日を予定している。

資生堂のパーソナルケア事業(生産機能を除く)を引き継いだ会社が前身。2021年にPEファンドのCVCとの間で合弁化し、2023年末には製造拠点(ベドナム法人)を資生堂から引き継いだ。

ファイントゥデイHDは『uno』『TSUBAKI』『シーブリーズ』といった、消費者に広く知られたブランドを傘下にもつ。資生堂は2024年6月に株式を譲渡し、現在は99.67%をCVCが出資する法人が保有している。

資生堂から分割してできた会社ではあるものの、現在では別物だ。抱えるブランドは筆者の学生時代(もはや十年以上前)に有名だったものが多く、「旬」を過ぎたような印象は否めない。

そんな中でファイントゥデイは、上場企業としてどのような展望を描いているのだろうか。今回の記事では、資生堂の戦略と照らし合わせながら、ファイントゥデイの経営方針について紐解く。

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