需要高まる”解体工事”でバリューチェーン変革を進める「クラッソーネ」の戦略
解体工事DXプラットフォーム「クラッソーネ」を手がける(株)クラッソーネが5月10日、12億円を超える資金調達を発表した。
クラッソーネは2011年、住宅メーカーの営業だった川口哲平氏が創業。当初は自己資本で堅実な経営を行なっていたが、2019年にVCから資金調達を行い、スタートアップ企業へとギアを切り替えた。
同社が手がける中核サービスは、解体工事のマッチングサービス『クラッソーネ』。登録工事会社は2,000社にのぼり、利用者数は累計14万人以上。AIによる査定も活用し、解体費用が即座に分かることをアピールポイントに据える。
一見すると、よくあるWeb上の比較サービスの一つに見える。しかし同社がユニークなのは、むしろその裏側だ。住宅の老朽化とともに解体工事の需要が増える中、バリューチェーン全体の変革を進めている。
果たしてクラッソーネは、旧来型産業の典型例とも言える「解体工事業」をどのように変えようとしているのか。代表取締役CEOの川口哲平氏に話を聞いた。
日本社会で「空き家問題」が深刻さを増している。