TSMC 1Q決算:スマホ軟調もHPC牽引、下期は売上復調見込むが粗利率悪化へ
半導体ファウンドリ最大手のTSMCが4月16日、2024年1〜3月期決算を発表。
復調期待が大きく高まった前四半期と比べると売上・利益ともに減少し、決算発表翌日の株価も4.9%の下落。生成AIの盛り上がりとともに関連する需要が高まっているが、会社全体を上向かせるには至っていない。
とはいえ、結果を断ずるのは時期尚早と言える。大きな割合を占めるスマートフォン向けは、業績が軟化した最大の要因。パソコンやサーバー向けにおいては、生成AIの台頭がこれ以上ない好機になりつつある。
スマートフォンからAIサーバーに至るまで、新たなテクノロジーを巡る需要は、どんな影響をTSMCに与えているのだろうか。同社経営陣の発言をもとに近況を紐解く。