東南アジアのエンタメ&EC企業「Sea」業績悪化も金融サービスが高収益事業に変貌
今回久々に取り上げるのは、東南アジア企業のSea Limitedだ。ゲームにEコマース、決済と主に三つのカテゴリで事業を展開。どれもコロナ禍で追い風を受けたジャンルだ。
投資家からの期待を一身に受けた同社の時価総額は、一時2,000億ドルに達したが、その後は株価が下がり続けた。直近一年も軟調なトレンドだが、時価総額は340億ドルにのぼる。
創業者CEOのフォレスト・リーは、3月4日に発表された決算で「上場以来初となる通年黒字化を達成した」と進捗をアピール。稼ぎ頭だったデジタルエンタメ事業(ゲーム)が落ち込む中で、収益性を向上したことを示した。
今回の記事では、かつて脚光を浴びたSea社の現在について、新たな決算をもとに紐解く。シンガポール最大の企業を作り上げた創業経営者は、今後の展開をどのように考えているのだろうか。