chocoZAPで勝負を仕掛けるRIZAPグループ「生涯型」サービスへの転換なるか?
RIZAPグループが再成長に向け、勝負を仕掛けている。
強気の買収で急拡大したのも今や昔、2018年に一転して赤字に陥った。株価は2017年終盤から2020年までに十分の一以下まで落ち込んだ。その後も株式市場において、かつての人気は取り戻せていない。
コンビニジム『chocoZAP』の急拡大は、RIZAPへの注目を再び呼び戻しつつある。昨年7月に本格展開を始め、今年8月半ばに会員数80万人。わずか一年強で、日本で最も多くの人が使う会員制ジムへと成長させてしまった。
消費者向けブランドが破竹の勢いで拡大し、やがて経営難に陥ることは珍しくない。飲食業界では『いきなり!ステーキ』が記憶に鮮明で、海外でもPelotonが当てはまる。多くは店舗や生産体制への積極的すぎる投資が、後に問題を生む。
特に実店舗ビジネスにおいて、トップラインの拡大は必ずしも事業の永続性を意味しない。果たして『chocoZAP』はどうか。今回の記事では、同社の取り組みについてフラットにまとめつつ、筆者なりの視点を加える。