中南米で利益急拡大のデジタル銀行「Nu」本土ブラジルが牽引、メキシコ向け加速へ
中南米に展開するデジタルバンク、Nu Holdingsが急成長を続けている。昨年7〜9月に黒字化を実現して以降、売上高だけでなく利益額も大きく拡大させた。
ダビド・ベレスCEOは「ラテンアメリカの金融セクターは引き続き逆風に直面している。しかしNuは好調さを維持しており、市場全体とは一線を画す」と主張。事業成長に加え、「資産の質」も健全であるとアピールした。
株式市場における評価もさらに高まっている。時価総額は360億ドルを超え、直近4四半期における純利益(4.3億ドル)の84倍。同じく直近4四半期の売上高は62億ドルを超え、中南米を代表する金融機関としての地位をさらに強めている。
デジタル銀行としての地位で言えば、Nuは中南米どころか世界最大の企業だ。