Alphabet決算:検索底堅くYouTube広告は復調、生成AIによる検索UXを試験的に展開
アルファベットが7月25日、2023年4〜6月期決算を発表。
売上高は746億ドル(前年比7%増)、営業利益は218億ドル(同12%増)だった。発表後の時間外株価は一時6%を超える急騰となるなど、市場は前向きな反応を見せている。
2022年に入ってからのアルファベットは売上高が横ばい、利益が減少基調となったことで株式市場での評価を下げた。2021年末から2023年初めにかけての下落率は40%を超えたが、今年に入ってからは復調に転じている。
注力するのは、当然「AI」だ。サンダー・ピチャイCEOは「AI領域でのリーダーシップや優れた技術力が、次世代検索など全サービスの改善につながる」と主張。ルース・ポラットCFOは「検索事業の底堅さ」に触れ、YouTubeの売上が増収に転じた点を強調した。
AI時代の本格的到来を見据え、アルファベットは何を重視して事業を展開しているのか。今回の記事では、新たな決算から各事業における取り組みと、今後を見据えて経営陣が重視している「資本配分」について紹介する。