入札情報速報サービス「NJSS」で飛躍 BPOで始まったうるるはなぜSaaSで化けたのか
うるる

2018年に発表された総務省のデータで、すでに「2040年に生産年齢人口は20%減少する」と言われていた。金額にすれば、69兆円が失われるという推計だ。当時からこの労働力減少を見据え、創業以来事業展開しているのがうるるだ。

「子どもが小さくて働きに出られない専業主婦や、家族を介護しなくてはならない人々は労働力としてカウントされていません。そういう人たちを活用できるような事業を作ろうと創業しました」

そう話すのは、うるる創業者で代表取締役社長の星知也氏だ。うるるは2017年3月に上場した、祖業にBPO事業を持つ企業である。

同社の業績は絶好調だ。2020年3月期を初年度とする5か年計画はすでに上方修正。最終年度となる2024年3月期は売上高60億円、営業利益13億円、EBITDA15億円の予想だ。同社のメイン事業は入札情報速報サービス「NJSS(エヌジェス)」。NJSSはSaaSモデルのビジネスだが、粗利益率91.6%と非常に高い。こうしたSaaS事業が成長をけん引する。

今回は星氏にインタビューし、ここまでの道のりと、BPOで立ち上がったうるるがSaaSを軌道に乗せ、成長を加速できた理由を聞いた。

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