増収増益も株価下落、ディズニー決算に垣間見る個人向け「サブスク」ビジネスの難しさ
ウォルト・ディズニー

米ウォルトディズニーが5月10日、2023年1〜3月期決算を発表。売上高は前年比13%増の218億ドル、営業利益は同じく93%増の21億ドルだった。

一見したところ増収増益だが、前年同期には11億ドルの一時費用があった。実質的には減益というわけで、決算発表後の株価は15日時点で約9%の下落となった。

ディズニーは昨年末、ボブ・アイガーをCEOに復帰させた。2005年から2020年まで同社CEOとして経営を担った人物で、現代ディズニーを作り上げた張本人と言って過言ではない。

同社は今、とても複雑な環境にある。リニアTVからストリーミングへのシフトと、ストリーミング自体の競争。一方ではコロナからの回復で映画館が盛況を見せる。ディズニーはこれら全てに関する事業を展開しており、経営資源をどう配分するかバランス感覚が問われる。

そんな難しい舵取りを任されたのがボブ・アイガー、御年72歳の伝説的経営者だ。後任を探すまでの「任期」とされる二年間で果たして何を進め、ディズニー王国の持続的繁栄を実現しようとしているのだろうか。

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