ファーストリパブリック決算:預金は約1,000億ドル流出、今後も資産規模縮小へ
FIRST REPUBLIC BANK

渦中の地方銀行、ファーストリパブリックが4月24日(現地時間)、2023年1〜3月期決算を発表した。決算発表前の5日間で株価は20%以上も高騰していたが、発表後の時間外株価は20%超の下落となっている。

創業者会長のジム・ハーバートとCEOのマイク・ロフラーは声明で、次のように口を揃えた。「預金残高は安定化し、クレジットの質と資本状況は強固だ。引き続き事業の足固めを行なっていく」

預金残高は1,045億ドルで前年比35.5%減。前年末比では40.8%の減少だ。大手銀行からの300億ドルもの預金額を含んでのものだから、実質的に約1,000億ドルが流出したことになる。

預金額の減少が止まったからといって、今後も安定とは言い切れない。今回の記事では、経営陣が語る足元の状況を整理しつつ、米国における地方銀行をめぐる環境について紹介する。

三月中旬より起こったことの顛末

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