マルチプロダクト化で活路見出す ヤプリ・庵原CEOに聞く黒字転換への勝算
「かなり最後まで粘ってやっていましたが、残念ながら2.6ポイント届きませんでした」
ヤプリ代表取締役CEOの庵原保文氏は、2022年12月期決算説明会で通期売上高の業績予想未達に対してこう述べた。3Qで失速した売上の進捗をカバーすることができなかったことが未達の要因である。
売上高の着地は、売上高は41.4億円で前年比26.9%の増収。営業損失は8.2億円となり、昨年よりも赤字は1.1億円縮小した。
ここで宣言したのが、2023年度の営業黒字化である。
2021年に提供を開始した「Yappli CRM」を“マルチプロダクト化”の足掛かりとし、「アプリのヤプリ」からの脱却を図る同社。2022年12月期決算の振り返りとともに、今後の成長戦略を知るべく、庵原氏を直撃した。