最強タクシーアプリ「GO」でユニコーン企業に Mobility Technologies中島社長が語る“多様な収益源”の勝機
「GO」と言えば、竹野内豊氏が演じる剛田部長でおなじみのタクシーアプリだ。
少し前までは、タクシーは流しで捕まえるか、現地のタクシー会社に直接電話をして迎車してもらうのが常識だった。タクシーアプリの登場で、いつどこにいてもタクシーを呼び出すことができるようになってきた。
「GO」はタクシーアプリの中でも国内最大シェアだ。運営するMobility Technologies(以下、MoT)は、すでに時価総額1,200億円を超えるユニコーン企業である。
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MoTの立ち上がりは少々特殊だ。「GO」が生まれたのは、日本最大のタクシー会社である日本交通の関連会社が立ち上げた「JapanTaxi」と、そのライバルであったDeNAの「MOV」を統合させたという経緯がある。強者同士が手を取り、新たにブランディングして盤石な地位を確保することになったわけだ。
過当競争になっていたり、先細りが見込まれたりするような市場では、まれにそのような統合もあるものだ。しかし、彼らが統合した時期というのは、タクシーアプリにとってまさにこれからというタイミングだった。
いったいどのような背景があったのか。MoT代表取締役社長の中島宏氏に、統合劇の裏側と現状のビジネスモデルの解説、そして勝者連合が思い描く成長戦略を聞いた。