ChatGPTで世界を席巻!Microsoftも巨額出資「OpenAI」とは何者か

米国のAI研究組織であるOpenAIが、にわかに注目を高めている。2020年発表の言語モデル『GPT-3』、昨年末に公開された『ChatGPT』など。特に後者は、開発者以外を巻き込む世界的な大ブームを呼んだ。

AI技術の重要性は、今や誰が見ても明らかとなった。少子高齢化が進み労働力が不足する現代、可能な限り多くの仕事をAIに代替したい。そう考えている経営者は世界中にいることだろう。

OpenAIがミッションに掲げるのは「全人類が汎用AI(AGI)の恩恵に預かれるようにする」こと。AGIは「artificial general intelligence」の略である。経済的に価値あるほとんどの活動で、人間を凌駕する。それこそがAGIの定義だ。

今回の記事では、OpenAIという組織がどのように生まれ、何を目指しているのかを解説する。彼らは現代社会に対し、どれだけ大きなインパクトを持ちうるのだろうか。

人類を凌駕する汎用AIを目指して

OpenAIは2015年に非営利組織として設立された。経済的リターンを追求しないことにより、人類にポジティブな影響をもたらすことに集中できる。これが、OpenAIを当初、非営利組織にした理由だった。

彼らを理解する上でまず押さえるべきキーワードが「汎用性」である。AI研究は、これまでも長く注目を集めてきた。しかし、現実社会に活かそうとするほど、用途を特化させざるを得ない。

一方で、重要な変化もあった。ディープラーニングの登場である。

続きを読むには

Strainerプレミアムに
ご登録いただく必要があります。

初回30日間無料体験実施中!

無料で続きを読む
または
ログイン