国内では客室単価が上昇 星野リゾート代表・星野佳路氏が「アウトバウンド需要の変化」に注目する理由
星野リゾートが12日、オンラインプレス発表会を開催。2022年秋以降の方針を発表した。
観光業界では、現在2つのテーマが注目されている。一つは今月11日に始まったばかりの「全国旅行支援」(「県民割」の全国版)の動向だ。もう一つは、全国旅行支援と同日に開始された水際対策大幅緩和によるインバウンド(訪日外国人旅行)の回復だ。
コロナ禍で危機感を募らせた時期もあったが、星野リゾートの運営は安定を取り戻しつつある。
ホテル運営を行う星野リゾートは非公開企業だが、業績については東証に上場している星野リゾート・リート投資法人の価格の推移が一つの指標となる。星野リゾートが運営する施設の一部は同リートが所有している。同リートの価格はV字回復し、コロナ禍以前よりも高値がついている。
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星野氏は今秋以降の観光業界をどう見ているのか。また、供給過剰な都市部で、星野リゾートがこのタイミングで仕掛ける新たなホテル運営の戦略とは。