日本初のデジタルフォワーダー・Shippioが16.5億円調達 目指すは「国際物流のDX」
国際物流領域で日本初の「デジタルフォワーダー」であるShippioが28日、シリーズBで総額16.5億円を資金調達した。累計調達額は30億円になる
Shippioは2016年に創業した国際物流のデジタル化を推進するスタートアップ。フォワーダーとは、荷主から貨物を預かり国際輸送を引き受ける事業者のこと。国際物流の現場はまだ電話やFAXを中心とした紙中心のアナログ文化だ。同社はアナログな貿易事務をデジタル化するソリューションを提供して注目されている。
創業者である代表取締役の佐藤孝徳氏は、中国在住経験のある元商社マン。「日本の国際物流の構造は過去50年間変わっていません。輸出入がなくならない島国・日本において、今一度その仕組みがアップデートされる時期ではないでしょうか」と話す。
フォワーディング市場は世界約20兆円の市場規模があると言われている。日本国内だけでも約4兆円の市場だ。
デジタルフォワーディング分野では、グローバルでは米・Flexportが今年2月に約9.4億ドルを調達。急成長するユニコーン企業として注目を集めている。
今回のShippioの新たな出資先に日米を拠点とするDNX Venturesが加わったのは、その点も影響しているようだ。
今回は佐藤氏にインタビューを行い、アナログな国際物流の現状と、貿易DXの余地、そして同社のビジネスモデルについて語ってもらった。