リモートワークに潜む、一見地味だが確実な需要を見つけた「Firstbase」の創業史
コロナ禍が本格化して3年近くが経った。それと同時に、リモートワークも本格化した。多くの会社でリモートワークが推奨されるようになり、周知の通りZoomやSlackといったツールを利用する企業が爆発的に増えた。
この環境下で、少し地味で気付きにくいが確実に存在する需要を発見したスタートアップがある。Firstbase(ファーストベース)だ。
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Firstbaseはリモートワークを実施する企業のためのサービスだ。多くの企業では社員の入社と同時に社用PCや社用スマホなどを貸与する。これはパンデミック以前はさほど難しいことではなかったかもしれないが、現在では大変な課題となっている。必要な機器を把握して届けるのも難しいし、回収するのはもっと難しい。
これを解決するのがFirstbaseだ。Firstbaseを導入した企業は、新入社員にオフィス機器を選ばせ、届け、管理し、回収するところまですべてを丸投げできる。
今回の記事では、もともと石油関連サービスに従事していた起業家が立ち上げたFirstbaseの創業ストーリーを見ていく。