「駐車場」をゴーストキッチンやPCR検査拠点に:マイアミ発ユニコーン企業の挑戦
「駐車場」の価値とは何だろう。車社会において人々の移動を支えてきた駐車場だが、住宅地や商業施設からの「近接性」に注目したスタートアップがある。マイアミ発のREEF Technology(以下、REEF)だ。
同社は「Proximity-as-a-Service(サービスとしての近接空間)」というコンセプトに基づき、既存の駐車場をゴーストキッチン用コンテナや配送用小型モビリティが設置される、地域のハブとなるデリバリー拠点に変える。
2020年末に、ソフトバンクとムバダラ・コーポレーションから、7億ドル(約731億円)の投資を受け、マイアミを拠点とする企業として初のユニコーン企業となった。本記事では、REEFが立ち上がった経緯とその急成長を追う。