コロナ禍からのV字回復「アソビュー」遊びの“Booking.com”目指す
遊び予約サイト大手「アソビュー!」を運営するアソビューが24日、総額30億円の資金調達の完了を発表した。シリーズEの調達額は、累計55億円となる。
「緊急事態宣言は『お出かけ自粛』だった。遊び産業でビジネスをする我々は、宣言発令中は売上ゼロを更新。進んでいた資金調達も白紙という状況でした」と山野氏は振り返る。
アソビューは2011年創業。「生きるに、遊びを」をミッションとし、遊びの予約サイト「アソビュー!」を中心に成長してきたベンチャーだ。
過去5年でGMV(流通総額)のCAGRは69%増。2022年6月期の流通総額は230億円超に達する見込みだ。 予約時の決済利用料を主な売上とするビジネスモデルである。そのため、外出自粛によるレジャー控えは、業績に壊滅的な打撃を与えた。
IPOを見据えたレイトステージのベンチャーとして、収入が得られなければ運転資金にも影響が及ぶ。アソビューは一時、キャッシュが枯渇する寸前まで追い込まれた。
瀬戸際のアソビューは、いかにして生き残ったのか。そして、現在思い描く成長戦略とは。代表取締役CEOの山野智久氏に話を聞いた。