創業10年、ユーザー100万人超え:ノーコード企業「Bubble」成長史(前編)
「なぜ現代では、人がコンピュータのように話すことを期待されているのでしょうか? コンピュータのほうが、私たちの言葉を話すことを学ぶべきではないでしょうか?」
Bubbleの共同創業者/CEOであるエマニュエル・ストラスノフは、「The no-code manifesto」と題したブログで、高らかに宣言した。ストラスノフの言う「私たちの言葉を話す」コンピュータとは、すなわちノーコード・プラットフォームのことだ。
昨今、国内外で広がりを見せているノーコード/ローコード市場。2020年の市場規模は約67億ドルにのぼり、今後5年間は年率15~25%の伸びが続き、24年には145億ドルになるという予測もある。
この急成長市場で、約10年前から着々とプロダクトを磨き込み、現在は多大な存在感を発揮しているノーコードプラットフォームがBubbleだ。全世界で100万人以上が利用しており、Webアプリ開発用のノーコードツールとしては最も使われているという。
基本的な実装はビジネスパーソンや製品担当者が自ら手がけ、エンジニアは新しい機能開発に取り組む世界を目指すBubbleのプロダクトに迫る。