急成長中のStockX:「スニーカーの株式市場」驚きの仕組みを探る
今回ご紹介するのは、スニーカーに特化した中古品のマーケットプレイス「StockX」だ。
2015年にアメリカで誕生し、世界的なスニーカーブームの追い風を受けて成長。4月には評価額が38億ドルとなった企業である。
画期的なのは、価格決定のプロセス。StockXは「株式市場」に着想を得て、需給に応じて価格が変動する仕組みを導入。各商品に対して販売価格は1つしか存在せず、相場から外れた理不尽な値付けができないようにした。
転売市場ではあるが、「本物を適正な価格で取引できるサービス」として人気を集める。アディダスやニューバランスといったメーカーが、限定商品をStockX上で発売する動きまで出てきた。
StockXはどのようにして生まれ、成長を遂げているのか、確認していこう。
StockXの設立は2015年。主な創業者はジョシュ・ルーバーとダン・ギルバートだ。