おはようございます!
今年9月、Amazonは新興シューズブランド『Allbirds』の完全コピー版を、自社のプライベートブランド『206 Collective』として発売しました。
しかも、Allbirdsの『Wool Runner』は95ドルで販売されているのに対し、Amazonのコピー版は45ドル。新興企業を容赦なくコピーしたわけで、「Facebookはアプリをパクるが、Amazonは靴をパクる」などと話題になりました。
Allbirdsは2014年に創業。「世界一、はき心地の良い靴」というコンセプトでサンフランシスコを中心に人気ブランドとしての地位を確立しています。
そんな中、ついにAllbirds側も反撃を開始しました。創業者ジョセフ・ズウィリンガー氏が、Mediumにブログ記事を投稿したのです。
投稿は、「Amazonが自分たちを真似したのは嬉しいんだけど、どうせなら環境に優しい素材まで真似して欲しかった」という内容。
しかもズウィリンガー氏は、その素材をどう用意するかまで説明しています。これまでもAllbirdsは、使っている素材について競合含め100を超えるブランドに教えてきたとのこと。
使っているのはサトウキビの廃棄部分。スニーカーの底部は通常、石油加工品ですが、こうした自然素材を用いることで、二酸化炭素の排出を増やさずにいられます(=カーボンニュートラル)。
ズウィリンガー氏は、「使っていいよ。というか、使ってほしいんだ」と強調。Amazonのような巨大企業が、自然の代替素材を使うようになれば、自分たちは文字通り、地球環境の保護について大きなインパクトを残せるというのです。
Amazonはこれまで、AWSに必要なエネルギー全てを再生可能エネルギーで賄うことを目指し、インフラ投資を続けてきました。この筋を通すのであれば、Allbirdsの言うアイデアを受け入れないとオカシイはず。
それにしても、今回の反撃は見事です。もちろん、起業家として本気で言っているのだとは思いますが、Amazon側がどう対応するか注目です。
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