決算シーズンも落ち着いてきたので、業界ごとの決算まとめも作っていきたいと思います。今回は、世界のトップIT企業5社「GAFAM」の決算をまとめて整理します。
業界の決算トピックを3分でチェックできる、お得なエントリを目指します。まずは5社の全体的な状況を確認しましょう。季節性もあるので、今回は3Qだけでなく直近12ヶ月の事業規模を算出してみました。
売上規模で最大なのはAmazonで、2,654億ドルを超えています。前年からの増収率も+20%と、規模・勢い共に群を抜いています。Google(Alphabet)とMicrosoftも増収率10%を超えており、堅調に伸びていますね。
Facebookの売上は665億ドルと、この5社の中では少し規模が離れていますが、増収率は+28%と最も高く、少しずつ距離が縮まってきています。
同じように、直近12ヶ月の営業利益についても確認します。
営業利益ベースだと圧倒的に大きいのは今でもAppleです。過去12ヶ月を合計すると639億ドル。年によって10%前後ずつのバラツキがあることも分かります。
その他は概ね右肩上がりですが、Facebookも-6.1%の減益(229億ドル)。この理由は、2019年1Qに制裁金として30億ドルをFTC(米連邦取引委員会)に支払っているから。
GoogleとMicrosoft、Amazonの3社は、売上より営業利益の方が大きく伸びています。Amazonはあまり利益を出さない方針ですが、GoogleやMicrosoftのような高収益企業が20%以上増益しているのは驚異的です。
このままのペースで進むと、Apple、Google、Microsoftが同規模の営業利益を叩き出す未来が見えてきます。年20%の増益があと3年続けば、GoogleとMicrosoftも年間の営業利益が500億ドルを超えるのです。
全体の規模感がざっくり掴めたところで、5社の決算トピックをおさらいしましょう。
まずはGoogle(Alphabet)。先日は、世界初の「量子超越」を達成したことでも大きな話題となりました。