先週も、数々のスタートアップが資金調達を発表しました。
もっとも、1,000万ドルを超えるような大型調達は(報道としては)やや減っているようにも感じます。
今回は、その中でも特に注目すべき5社をピックアップしてご紹介したいと思います。どれも将来、世の中の重要なインフラになりそうな企業ばかりです。
Marqetaは、企業向けにカードを簡単に発行できるソリューションを提供しています。
創業者のジェイソン・ガードナーはニュージャージー出身の連続起業家。Marqeta前にも『PropertyBridge』という会社を創業。こちらは不動産に特化した決済ソリューション事業で、2007年に会社を売却しています。
その後、2010年にMarqetaを創業。以来、多くの急成長企業にカード発行ソリューションを提供してきました。今の代表的な顧客は、Square、Uber、Affirm、Instacart、DoorDashなど。
2019年5月の記事によると、Marqetaは3年連続で売上倍増を達成。この時の評価額は20億ドルですから、ちょうど一年で43億ドルに拡大。
IPOについても計画していたようで、3月のマーケットクラッシュがなければ、Airbnbなどと同様、パブリックカンパニーになっていたかもしれないと言われています。
Marqetaは今回の調達によって、グローバル展開を加速する見込み。ガードナーCEOは「世界のトップイノベーターのための単一のグローバルプラットフォームを作りたい」とコメント。
グローバルでのモダンカード発行は数兆ドル規模の巨大産業であり、着実に伸びている。多くの企業がオフライン、オンライン、トークン化された形など多様な決済方法を必要としていることで、Marqetaの需要も拡大しています。
参考:Modern Card Issuing Leader Marqeta Valued at $4.3B in Latest Round
続いては「Apeel Sciences」。2012年にゲイツ財団から10万ドルの支援をうけてスタートした会社です。事業内容は「食料の無駄をなくすこと」。