破壊的イノベーションの犠牲に...売上は20年間で売上90.6%減少「Kodak」
今回は「日本企業が牽引するカメラ業界」第3弾として、富士フイルムとは対照的に、市場縮小の憂き目にあった写真フイルムメーカー「Kodak」を取り上げます。
1881年に創業者のジョージ・イーストマンが前身となる会社をニューヨークに設立し、7年後の1888年にKodakを設立。世界で初めてカラーフィルムとデジタルカメラを発明・販売しました。
「あなたはボタンを押すだけ、あとはKodakがやります」というキャッチコピーのもと、1970年代以降はフィルムシェア90%、 カメラシェア85%とアメリカ市場を支配しました。
しかしデジタルカメラの台頭とカメラ付きケータイ電話の普及で、カラーフィルムの需要量は急減。2010年度には2000年度の需要量の1/10以下になりました。
写真フイルム以外の事業を伸ばせなかった結果、売上は大きく減少します。
99年度に141億ドルあった売上は、20年でわずか13億ドルまで減少(-90.6%)しました。
営業利益を見ると、2005年度に営業赤字に転落。2008年度に黒字へ戻りますが、その後の2011年度には5.6億ドルもの赤字を計上しています。
写真フィルム業界に起こった「破壊的イノベーション」の影響を受け、Kodakは2012年に倒産します。
富士フイルムが市場縮小の危機を乗り越えた一方で、Kodakはなぜ倒産してしまったのでしょうか。
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