GAFA(Alphabet、Amazon、Facebook、Apple)の決算が出揃ったので、今回はこの4社にMicrosoftを加えて比較記事を書いてみました。
ただ比較するだけだと面白くないので、ゴールとして「一番、時価総額が割安なのはどれか」というテーマを考えてみたいと思います。
まずはその前に5社の決算数値を比べてみながら、各社の状況をおさらいしましょう。
最初に比べるのは、5社の損益数値。その中でもトップライン(売上)です。
売上規模が大きいのは、クソ高いスマホを売りつけるAppleです(信者ですが)。2,656億ドル。
小売の世界をEコマースで「ディスラプト」しているAmazonの売上も2,329億ドルまで拡大しています。つい3年前までは2倍ほどの開きがありましたが、このまま行くと来年にも超えそうですね。
この中ではFacebookの売上規模は小さく、558億ドルという数字になっています。
営業利益ベースでは景色がガラッと異なります。
Appleの営業利益が709億ドルと圧倒的ながら、それ以外の4社は比較的近い規模にあります。
売上ではあれほど開きのあったGoogle(Alphabet)とFacebookは、営業利益では250億ドル前後でほとんど同じ規模です。
Amazonは124億ドルと、GAFAMの中では小さい水準です。
営業利益率を計算してみると、Facebookが44.6%と圧倒的な収益性の高さを叩き出しています。
次に高いのはMicrosoftで31.8%。そしてAppleが26.7%、Alphabetが19.2%、Amazonが5.3%と続いています。
続いてコスト面をみるために、各社の従業員数をチェックしてみます。
従業員数をみると実はAmazonが圧倒的で、65万人近くに達しています。
2017年に急増しているのは大手スーパー「Whole Foods Market」を買収したためですが、それ以前にも急速に拡大していることがみて取れます。
やはりFacebookが3.5万人と少なく、Amazonの18分の1しか従業員がいないことになります。
こうなると、従業員あたりの収益性を計算してみたくなります。
やはり圧倒的なのはFacebookで、従業員一人あたり7,000万円もの営業利益を稼いでいることになります。Appleもすごいですね。
よく取りざたされる研究開発費についても比較してみましょう。
比較すると、Amazonが288億ドルと大きく、Google(Alphabet)も214億ドルと突出しています。