日本の農産物流通を変革する!農業ベンチャー初の上場企業「農業総合研究所」
農業総合研究所

今回は「農業総合研究所」(証券コード: 3541)を取り上げます。

公式HP

彼らは農家との幅広いネットワークを有しており、スーパーマーケット内にある『農家の直売所』などへ農産物を提供しています。

脱サラ、八百屋、そして農業プラットフォーマーへ。今期の売上は23.1億円(+39%)

農業総合研究所の創業者・及川智正氏は1975年生まれの43歳。

関東で生まれ育ち、農業大学を卒業後は工業用ガスを扱う専門商社「巴商会」に就職しました。

約6年間勤務した後、結婚をきっかけに和歌山へ移住して農業を開始します。

(参考「年収1億円の農家を生む直売所の奇跡」)

キュウリ農家として農協へ出荷する日々でしたが、2年後に独立して販売まで自身で行なうようになります。

ドアノック営業等のハードワークも重ねる中で徐々に手応えをつかみ、2007年に農業の営業代行コンサルタントを行なう「農業総合研究所」を設立しました。

取引先企業を着実に増やしていき、東京や大阪など大都市圏ではスーパーマーケット内に『農家の直売所』コーナーを設置にすることに成功します。

農家の直売所

販売実績が話題となり、農家からの問い合わせが増加。

会社に参画したいメンバーも次々と増え、創業9年目となる2016年にマザーズ上場を果たしました。

農産物の流通総額は87.8億円まで拡大し、プラットフォームとして大きく成長していることがわかります。

業績も右肩上がりに上昇しており、2018年8月期の売上は23.1億円。

対前年の増収率も39.2%まで加速しています。


今回のエントリでは「新しい農産物流通プラットフォーム」を掲げる農業総合研究所の詳しい事業内容に迫っていきたいと思います。


農家の手取り額は市場流通の2倍。約8,000名の農家が登録

農業総合研究所のメイン事業は『農家の直売所』を通じた農産物の「委託販売」です。

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