スマートフォン向け写真共有アプリ『Snapchat』を提供している「Snap」(ティッカーシンボル:SNAP)の決算が発表されたので早速見ていきたいと思います。
売上高は3億ドルと堅調に増加してきています。
Snapの売上は1Qに減少し、4Qにかけて拡大していく傾向があるようです。
前年同期からの成長率は43.2%と徐々に成長速度が緩やかになってきています。
営業利益率はマイナス109%と売上高と同じぐらいの赤字があります。
前年同期から113ポイントも改善しているので、このままのペースが維持できればあと1年で黒字化が見えてきそうです。
地域ごとの売上構成を見てみましょう。
北米での売上が大部分を占めており、今四半期は2億ドルほどです。
欧州は5,000万ドルほど、サウジアラビアなどを含むその他の地域は4,000万ドルほどと少しずつ存在感を示してきています。
売上は「単価」と「数量」で決まるので、数量にあたるDAU(1日あたりのアクティブユーザー数)から確認していきましょう。
DAUは全四半期から減少傾向が続いており、今四半期は1億8,500万人です。
売上構成比では70%近くを占めている北米ですが、DAUは全体の42.5%ほどとなっています。
続いて単価にあたるARPU(アクティブユーザーあたりの平均売上高)です。
北米のARPUは2.62ドルと堅調に増加を続けています。
また、欧州やその他の地域のARPUは0.8ドルほどと北米に比べて小さいものの、2年連続で倍増しています。
Snapの今四半期は引き続きDAUは減少しているものの、ARPUが向上していることが増収要因となっています。
ARPUの上昇で成長を続けているSnapですが、今後の成長を維持するためにはDAUの減少に歯止めをかけたいところ。