81歳でネット企業を上場!12万店舗が利用する食材卸マーケットプレイス「Mマート」
今回は飲食向け食材のオンラインマーケットプレイスを提供する「Mマート」について見ていきたいと思います。
創業者である村橋孝嶺氏は1936年生まれで、現在は82歳。
家庭の事情から高校を中退後、長年にわたって飲食店経営を行なっていました。
その中で、飲食業における仕入れの難しさを嫌というほど経験。
例えば、お米を街の業者に注文しても届いた商品はダメになっていることが何度もあったそうです。
卸売業者を変えようと電話帳で調べて連絡しても、『そちらの地域には配達していません』と断られることも少なくなかったといいます。
そこで、村橋氏はインターネットの食材卸サイトに目を付けました。
業者に連絡してサイトを見せて欲しいと言うと、「見るためには年間6万円の会員料が必要です」と言われました。
食品スーパーに買い物に行って、入り口で会費を払えと言われるなどということはありません。
卸売サイトの常識がおかしいと思った村橋氏は、自分で卸売サイトを作ることを決意しました。
1999年12月に決意したものの、パソコンを見たことすらなくインターネットの知識は皆無でした。
2000年、独学で学び64歳でMマートを創業。
最初はサイトの構築を専門業者に依頼しましたが納期を過ぎても連絡がなく、連絡してみるとその会社は倒産していました。