先日、Amazonが「Amazon Go」という新しい業態を発表した。内容は、最先端技術を利用した猛烈にスムーズなスーパーマーケットという感じで、レジ打ちの人とかもいないらしい。まずは来年、本社のあるシアトルからスタートするようだ。
また、つい昨日、「Amazon Dash Button」の日本上陸が発表された。アメリカでは1年ほど前からやっていたみたい。
思えば、ただの書店ECだった時代は遠い昔に捨て去り、何をやっているのか複雑すぎてよくわからないところまで巨大化してしまったAmazon帝国。ここらで一度、今どんなサービスがあるのかをリストアップしておきたい。
Amazonの公式サイトに「Our Innovations」というページを見つけたので、これをまとめてみようと思う。全部で25個ある。中にはサービスとは言えないものも含まれているが、一つずつ見てみよう。
こちらはAmazonの出荷処理センターのオペレーションの様子を紹介した動画だ。ベルトコンベアの上を商品が走り、バーコードをつけられたり仕分けされるプロセスが映っている。
Amazonには「ワンクリック」で商品を購入できるボタンがあるが、これも他のECサイトにはない、彼らの革新の一つだ。こちらのページによれば、「Dash Button」は「ワンクリック」を自宅にまで持ち込んだ、という文脈だそうだ。
これはタブレットやな。
これは知らなかったが、Fireタブレットなどに実装された「あなただけのテックアドバイザーをソファの横に連れてくる」ボタンらしい。すごい便利なテクニカルサポートという感じか。
みんな大好きKindle。
2015年に米国の中央部で風力・ソーラー発電工場を建設することを発表。なにやら「持続可能エネルギーを100%利用する」という長期のコミットメントがあるらしい。
2014年に発表されたFire TV。
2007年にシアトルで開始した食料品などのデリバリーサービス。忙しい家族向け。これは日本には来てないよな。
Amazonのオフィスではエネルギーをリサイクルしているらしい。
これはおなじみ、Amazonのレビューシステム。これも今は当然のようにあるけど、商売パートナーである売り手のデメリットにもなりうる仕組みを導入する、というのも並みの発想ではない。
よく考えたよなこんなの。
これは面白い。あのAmazonの独特な梱包(箱の底に本が貼り付けてあるなど)も、ユーザーの体験を考えてつくられたものらしい。
これもすごい。Amazonの出荷処理システムは「FBA」として世界中の何百万もの売り手に扱われているそうだ。
これは日本にも来たやつ。2時間で届けるなら無料、1時間だと$7.99。日本の場合も、プライム会員前提で890円で1時間配送。
これはまだ日本に来てない。2015年より開始したスタートアップ企業向けのプログラムで、世界中のAmazonの顧客ネットワークを利用して、新しい商品のマーケティングを助けてくれるようだ。100を超えるベンチャーキャピタルやアクセラレータ、クラウドファンディングプラットフォームと協業。米国、英国、中国、ドイツ、フランスの1000を超える企業に利用された。
きました最先端っぽいやつ。
取扱商品の90%近くを占める5ポンド(2.2キロ)以下の商品を商品を30分以内で届ける未来の配送システムらしい。
これは中身のキャリア制度に関する話。Amazonで働く人はアマゾニアンっていうらしい。
2014年に発表された「声で扱う」デバイス。Apple Siriと似たような感じかな。ちょっとまだ詳しく把握してない。
これは言わずもがな。誰でも商品を販売できるアマゾンマーケットプレイス。最初は「Amazon Auction」をトライしたが、あまり使ってもらえず、次に値段固定の「zShops」を発表、これもダメ。その後、Amazonの最も大きな「不動産」である「商品ページ」にサードパーティの販売者が売り出せるようにして、販売者同士で競争するようにした。それが功を奏し、現在では40%が第三者によって売られているという。
Amazon Web Services (AWS)は、2006年より開始した世界最大級のクラウドサービス。ウェブサーバー、データベース、分析などありとあらゆるサービスを網羅し、物理サーバーを運用していた時代に比べて圧倒的なローコストでインターネットサービスを提供することを可能にした。Pinterest、Dropbox、Airbnb、Supercell、SpotifyなどのスタートアップからShell、BP、Philips、Netflix、The New York Times、Major League Baseballなどの巨大企業からも利用されている。
最後はAmazon Prime。2005年2月に開始した月額課金の有料会員サービス。迅速なデリバリーは日常のものになるべきだというビジョンのもと開始したが、当初は多くの人が懐疑的だったという。一週間弱かかることが当然とされる商品の配送を2日でできるようにして、なおかつその「2日間」を保障されたものにした。また、会員でさえあればその利用を無制限にしたことも特徴。2011年よりPrime Videoにより映像配信サービスも開始。