SquareがAfterpayを買収すると、何が起こるのか?
昨日、資本市場にとてつもないビッグニュースが届いた。米国のフィンテック企業「Square」が、オーストラリア発の後払いサービス企業「Afterpay」を買収するというのだ。
以前ご紹介した通り、Afterpayはオーストラリア史上最速の急成長をとげたベンチャー企業。2014年創業と、注目される3社(Affirmが2012年、Klarnaは2005年の創業)の中では最後発でもある。
本国オーストラリアでは「若者の債務を増やしている」として社会問題になるほど。それをおいても「後払い」の販促効果は高く、多くのマーチャントがAfterpayによる決済を導入してきた。
「カリフォルニア州だけでもオーストラリア全体よりも大きな市場がある」と2018年には米国市場に進出。2019年には「Clearpay」として英国への進出も果たした。
Afterpayの取扱額も急成長をつづけ、時価総額は一時320億ドルにのぼった。足元ではやや軟調で、Squareによる買収対価は(全て株式による取引で)約290億ドルとされている。
SquareはAfterpay買収によって何を成し遂げようとしているのだろうか?競争が激化する「後払い(BNPL)」市場において、Squareとの統合は何を意味するのだろうか。以上2点について、今回は考えたい。