今回は、アメリカのオンライン・デリバリー企業「Grubhub」の四半期決算について、最新の情報(2018年Q1)とともにまとめたいと思います。
詳しい事業内容については、以前まとめたノートをご参考ください。
高い成長率と利益率を両立するフードデリバリー企業「Grubhub」、その高いポテンシャルとは
とはいえ、Grubhubの事業は非常にシンプルです。
飲食店と一般ユーザーをマッチングして、デリバリーによって食事を運び、一般ユーザーが配達フィーを支払うというもの。
まずは、最も重要なKPIの一つであるアクティブ・ダイナー(注文者)数の推移です。
2017年Q4にダイナー数がドカンと増えていますが、これは2017年10月にYelpのフードデリバリー子会社「Eat24」を事業譲受したため。(買収金額は2億8750万ドル)
Grubhub Completes Acquisition of Eat24
Eat24以外にも「Foodler」「OrderUp」などのサービスを買収しており、アメリカのオンラインフードデリバリー市場を独占するつもりかという勢いで拡大しています。
Grubhub’s purchase of Yelp’s Eat24 may make it the only place to order restaurant delivery
アクティブダイナー数の前年増加率の推移を見てみましょう。
Grubhubと言えば、ずっと急成長を続けてきたようなイメージが大きくありますが、ユーザーの増加率自体は2017年頭まで20%程度に低下していました。
しかしEat24を買収したことで、一気に70%以上の増加率に。このことからも、非常に大きな買収であったことが分かります。
続いて、もう二つの重要KPIである「総注文高(Gross Food Sales)」と「1日あたりの注文数(Daily Average Grubs)」も見てみましょう。
まずは、総注文高から。